椎間板ヘルニアを経験した方の多くが、
「また痛くなるのが怖い…」
「腰に悪いから動かないほうがいいのでは?」
と不安を抱えています。
しかし結論から言うと、
椎間板ヘルニアを経験した人ほど運動が必要です。
この記事では、
椎間板の構造
弱りやすい理由
ヘルニアの自然経過
再発リスク
運動が必要な科学的根拠
これらを専門的に、でも一般の方にもわかりやすく解説していきます。
私たちの背骨と背骨の間には、
**衝撃を吸収するクッション「椎間板」**があります。
椎間板は次の2つの部分でできています。
椎間板の中心にあるゼリー状の部分。
水風船のようにぷにっと膨らみ、衝撃を分散させます。
髄核を外側から包む厚い壁。
何層にも重なった丈夫な繊維で、髄核が飛び出さないよう守っています。
この線維輪にヒビが入り、
髄核が外に飛び出した状態です。
「クッションの壁が破れて中身が漏れた」
そんなイメージです。
椎間板は非常に優秀なクッションですが、実は“弱点”もあります。
椎間板には血管がほとんど通っていません。
そのため、損傷しても血液が修復してくれない“治りにくい組織”です。
椎間板は、動くことで
「押される → 戻る」
という圧力変化が起こり、それが栄養交換のポンプ作用になっています。
動かない生活が続くと、この働きが弱まり、椎間板はどんどん弱っていきます。
研究では、椎間板は10代後半から徐々に
水分が減る
弾力が落ちる
ヒビが入りやすくなる
という変化が始まることがわかっています。
つまり椎間板は、
動かなくても年齢でも自然に弱っていく構造なのです。
意外に聞こえるかもしれませんが、
椎間板ヘルニアは自然に小さくなる可能性が高い疾患です。
MRI研究では、
70%以上のヘルニアが小さくなる と報告されています。
その理由は次の通り。
体が異物として認識し、水分が抜けていきます。
マクロファージという細胞が働いて、飛び出した髄核を処理します。
ヘルニアそのものは小さくなりやすいですが、
椎間板の弱い部分はそのまま残ることが多いのが現実です。
これが再発につながります。
ヘルニアは良くなりやすい一方で、
再発率は10〜30%と比較的高いことが知られています。
再発しやすい人の特徴は以下の通り。
長時間の座り仕事
腹圧が弱い
股関節がうまく使えない
腰だけで曲げる動作が多い
前屈・ねじり動作が多い
運動不足
体重増加
これらの条件があると、椎間板の弱い部分に負担が集中し、再び傷つきやすくなります。
「腰が痛いなら安静にすべきでは?」
と思う方もいるかもしれません。
しかし、ヘルニアにおいて
安静こそが再発リスクを高める原因になることも多いのです。
運動には次のような効果があります。
動くことで椎間板のポンプ作用が働き、代謝が改善します。
股関節の使い方や腹圧の入り方が改善し、椎間板への負担が低減します。
腹横筋・多裂筋などの“コルセット筋”が機能しはじめることで、再発しにくい腰になります。
「動くと痛いのでは…」という恐怖心が解消され、筋緊張が和らぎます。
この記事のポイントをまとめると…
椎間板は血流の少ない弱い組織
動かすことでしか栄養が届かない
ヘルニアは自然に小さくなることが多い
しかし再発率は高い
正しい運動こそが唯一の根本対策
つまり、
ということです。
怖さから体を守るために動かなくなる人は多いですが、
実際はその逆で、適切な運動こそが腰を再び強くする一番の方法です。
あなたの腰が長く健康でいられるように、
今日から少しずつ動く習慣を取り入れてみてください。
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