BLOG

ブログ

HOME > ブログ > 内臓脂肪がつくと、なぜ体に悪いの?
2025.11.03

内臓脂肪がつくと、なぜ体に悪いの?

「太っている=体に悪い」とよく言われますが、実は脂肪の“つく場所”によってリスクは大きく変わります。
今回は、「同じ太っているのに、なぜ内臓脂肪型の人の方が危険なのか?」をわかりやすく解説します。


1. 「洋梨型」と「リンゴ型」——脂肪のつき方には2タイプある

人の体には、脂肪がつく場所によって大きく2つのタイプがあります。

● 洋梨型(皮下脂肪型)

お尻や太ももなど、体の外側に脂肪がつくタイプです。
いわゆる“洋梨型”の体型で、女性に多く見られます。

このタイプは脂肪が皮膚の下にあり、臓器から離れた場所にあるため、健康リスクは比較的低いとされています。
見た目は気になっても、内臓の働きに大きな影響を与えにくいのが特徴です。

● リンゴ型(内臓脂肪型)

一方で、お腹の中に脂肪がたまる“リンゴ型”の体型。
男性に多く、腸や肝臓のまわりに脂肪がつくのが特徴です。

この“内臓脂肪型”こそが、糖尿病や高血圧、動脈硬化などの生活習慣病につながるリスクを高めます。


2. 内臓脂肪はどこにたまるのか

内臓脂肪は、お腹の奥——つまり**腸のまわりの「腸間膜」**と呼ばれる部分にたまります。
腸間膜は、腸を支えたり血管を通したりする重要な膜です。

そのため、脂肪が増えると腸や肝臓、心臓などの臓器のすぐそばに“脂の層”ができるような状態になります。
これが、体の中での“圧迫”や“代謝の乱れ”を生みやすくします。


3. 内臓脂肪がつくメカニズム

食事でとったエネルギー(糖や脂質)を使いきれないと、体は「あとで使うために」脂肪として蓄えます。
その貯蔵庫の一つが、内臓のまわりです。

しかし、現代の生活では——

  • 運動不足

  • 食べすぎ・飲みすぎ

  • 睡眠不足やストレス

これらが重なることで、**エネルギーを“ため込みやすい体”**になってしまいます。
結果として、内臓のまわりの脂肪がどんどん増えていくのです。


4. では、なぜ内臓脂肪が悪いのか?

ポイントは、「脂肪そのもの」ではなく「脂肪が出す物質」にあります。

● 内臓脂肪は“ホルモンを出す臓器”のような存在

内臓脂肪は、実はただのエネルギーの塊ではありません。
“アディポカイン”というホルモン様の物質を分泌しています。

脂肪が増えると、炎症を起こす物質(IL-6やTNF-αなど)を多く出すようになり、
体の中が常に“プチ炎症”の状態になります。

この炎症が続くと、次のようなことが起こります。


【① 血糖値が上がりやすくなる】

炎症によってインスリンの効きが悪くなり(インスリン抵抗性)
血糖値が下がりにくくなります。
これが、糖尿病の始まりです。


【② 血管が傷つきやすくなる】

炎症は血管の内側にもダメージを与え、高血圧や動脈硬化を進行させます。
いわば、体の中でじわじわと“サビ”が進んでいるような状態です。


【③ 肝臓にも脂肪がたまりやすくなる】

内臓脂肪が増えると、脂肪が肝臓にも流れ込み、脂肪肝を引き起こします。
放っておくと肝機能が低下し、将来的には肝硬変のリスクにもつながります。


▶ つまり、内臓脂肪が多い状態とは…

体の中で常に炎症がくすぶり続けている「静かな火事」のような状態。
これが、生活習慣病の大きな引き金になるのです。


5. 内臓脂肪は“つきやすく、落としやすい”脂肪

少し怖い話をしましたが、実は内臓脂肪は減りやすい脂肪でもあります。

食事・運動・睡眠を整えることで、早ければ数週間でも変化が出てきます。
特に有酸素運動や、腹圧を高める体幹トレーニングは効果的です。


6. まとめ

洋梨型(皮下脂肪型) リンゴ型(内臓脂肪型)
主な部位 お尻・太ももなど お腹の中(腸間膜まわり)
見た目 下半身太り お腹がぽっこり
健康リスク 低い 高い(糖尿病・高血圧など)
改善のしやすさ 時間がかかる 比較的落としやすい
PAGE TOP