BLOG

ブログ

HOME > ブログ > 最近LIVETで多いご相談|人工股関節手術後の「歩けるけど、なんか変」「腰に違和感」
2026.01.29

最近LIVETで多いご相談|人工股関節手術後の「歩けるけど、なんか変」「腰に違和感」

最近LIVETにご入会された方の中で、
THA(人工股関節全置換術)術後の方が何人かいらっしゃいました。

手術は問題なく終わり、
日常生活も一応は普通に送れている。

それでも、皆さん共通してこんなことをおっしゃいます。

  • 「長く歩くと腰が疲れる」

  • 「歩き方に違和感がある」

  • 「股関節というより、腰がつらい気がする」

実際に歩き方を見せていただくと、
ある“共通点”がありました。


歩行で一番大事な場面「地面を蹴る瞬間」

まずは、歩いている中で
とても重要な一瞬を知ってください。

この図の赤枠で示される
「立脚後期(Terminal stance)」は、

  • 片脚で体を支えながら

  • 後ろ脚で地面をグッと蹴って

  • 次の一歩の勢いを作る

いちばん“前に進む力”を生む場面です。

ここで本来よく働くのが、

  • お尻の筋肉

  • 股関節の動き

つまり
👉 股関節から後ろに伸びて、体を前へ運ぶ
という動きです。

問題は「股関節で蹴れない」こと

THA術後の方では、よくこんな状態が起きます。

  • 股関節が後ろに伸びにくい

  • お尻に力が入りにくい

すると体はどうするか。

別の場所を使って、無理やり歩こうとします。


実際によく見られる歩き方

股関節があまり動かない代わりに

  • 骨盤や腰が大きく回る

歩き方になります。

一見すると歩けているように見えますが、
実はこれは、

👉 骨盤で股関節の代わりをしている状態

です。

なぜ腰が疲れやすくなるのか?

本来、

  • 股関節がやるはずの仕事を

  • 腰や骨盤が毎歩代わりにやっている

これが続くと、

  • 腰がねじれ続ける

  • 筋肉が休めない

  • 長く歩くほど腰がつらくなる

という状態になります。

THA術後で
「股関節は順調と言われているのに、腰が痛い」
という方の多くは、ここが原因です。


よくある間違い:「骨盤を動かさないで」

この歩き方を見て、よくある指導が

  • 「骨盤を動かさないようにしましょう」

  • 「体幹をしっかり固めましょう」

ですが、
骨盤だけを止めても根本は解決しません。

なぜなら、
股関節が使えないままだからです。


大切なのは「骨盤を止める」ことではない

本当に必要なのは、

  • 股関節をもう一度使えるようにすること

  • お尻で地面を蹴る感覚を取り戻すこと

つまり、

❌ 骨盤を止める
⭕ 股関節を取り戻す

という考え方です。

自宅でできるおすすめ運動:キックバック

そこでおすすめなのが
キックバックというシンプルな運動です。
Kickbacks exercise workout

キックバックのポイント

  • 腰を反らさない

  • 骨盤を大きく動かさない

  • お尻に力が入る感覚を感じる

「脚を高く上げる」よりも、

👉 足の裏で天井を押し上げるイメージ

が大切です。

なぜキックバックがいいのか?

この運動は、

  • 骨盤を安定させたまま

  • 股関節だけを後ろに動かす

  • お尻をしっかり使う

という、
歩行の立脚後期を切り取った運動だからです。

つまり、

  • 歩く前のリハーサル

  • 股関節に「本来の仕事」を思い出させる運動

になります。

回数の目安

  • 左右それぞれ10回

  • 1日1〜2セット

大事なのは回数よりも、

  • お尻に効いているか

  • 腰が疲れていないか

を感じながら、丁寧に行うことです。


まとめ|歩き方を変える近道

THA術後の歩行で大切なのは、

歩けるかどうか
ではなく

  • どこで動いているか

を見ること。

骨盤を無理に抑えるより、
股関節に仕事を返す。

それが、

  • 腰痛予防

  • 歩行の安定

  • 長く歩ける体

につながる、いちばんの近道です。

千種駅徒歩3分のメディカルフィットネスジム

medical fitness lab LIVET

PAGE TOP